【重要】格安SIMって災害時でも使えるの?キャリアとの違いは?

格安SIMを使いたいけど、災害時のとき使えるのか心配。

と考えている方も多いのではないでしょうか?

格安SIMって日常生活では普通に使えるだろうけど、災害時など万が一のとき問題なく使えるのかちょっと不安ですよね。

結論を書いてしまいますが、格安SIMでも災害時の利用は可能です。

地震や台風などの自然災害はいつ起こるかわかりません。しかし、災害に備えて準備しておくことで自分や大切な人への被害を最小限に食い止めることは可能です。

この記事では、災害時の連絡手段のポイントを徹底解説します。

さらに、私自身経験した過去の自然災害の事例から、どのような対策をするべきかも紹介します。

地震や台風など災害が起こってしまってから、「初めて覚える」のと「思い出す」のでは対応のスピードがまったく違ってきます。

焦らず行動できるよう前もってチェックしておきましょう。

目次

格安SIMは災害時でも利用できる?

繰り返しになってしまいますが、災害時でも格安SIMの利用は可能です。

ただし、災害時に備えて知っておくべきポイントがあります。

災害時に備えて知っておくべきポイント
  • 輻輳(ふくそう)状態を避けるために、固定電話・大手キャリア・格安SIMのすべての通信に制限がかかる場合がある。
  • 災害によって通信設備に被害があった場合、音声通話・データ通信ともに障害が発生する。

輻輳(ふくそう)とは、インターネット回線や電話回線にアクセスが集中すること

では、実際に格安SIMを使っていて災害にあった時、どのような状態になるのでしょうか?

「データ通信」と「音声通話」にわけてそれぞれどうなるのか解説していきます。

まず始めに、それぞれの違いを解説

データ通信とは

言い換えると「インターネットをする」になります。

メール・LINE・各種SNS・YouTubeを使用する行為はデータ通信に該当します。

音声通話とは

言い換えると「通話をする・電話をする」になります。

電話番号を利用して、自宅や会社に据え置く固定電話や携帯電話へ音声を伝えることが該当します。

データ通信はできる?

格安SIMは大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。

通信設備を自社で持たないため安く使える反面に、利用者が多い時間帯は回線が混雑しやすいです。

災害時はたくさんの人がSNSなどデータ通信を使い情報を探すため、通常時よりも混雑しやすい状況になります。

そのためとても遅くなったり、繋がらないと言ったことが起こります。

そもそも災害時は大手キャリアでも通信が遅くなることがありますので、それに伴って格安SIMも通信が遅くなってしまいます。

災害時は通信容量を多くつかう動画の閲覧などは避けて、容量の軽いメールやLINEなどを使用するようにしましょう。

対応策については『災害時に利用すべきサービス』にて紹介しています。

音声通話はできる?

災害時は安否確認などのために災害発生場所に電話が集中してしまい、一時的に通話が繋がらなくなることがあります。

このことを「輻輳(ふくそう)」といいます。輻輳が起こり混雑状況が一定量を超えると、大規模な通信障害へと発展してしまうことがあります。

大手キャリアではそういった通信障害を避けるために音声通話に制限をかける場合があります。

災害対策のための役所の電話・救急車や消防車を呼ぶ緊急通報などを最優先する必要があるため必要な措置となります。

すなわち、大手キャリアでも格安SIMでも同様に通信規制がかけられるということになります。

格安SIMだから電話が繋がらないということはありません。

災害が発生した時はすぐ家族や友人に安否確認のため電話をしたくなりますが、状況を確認して慌てず落ち着いた行動を心がけるようにしましょう。

といっても、安否確認が必要な状況は必ずあります。そんなときはもちろん安否確認を最優先にしましょう。

災害時に利用すべきサービス

ここまでで、キャリアでも格安SIMでも災害時は繋がりにくい・繋がらないことがあると解説してきました。

災害時は予測不能な事態が起こります。

そのため、以下で解説する災害時に利用すべきサービスを事前に把握しておきましょう。

頭の片隅にでもいれておくと、いざというときに「そういえばあれがあった!」と対応できるかもしれません。

公衆無線LAN「00000JAPAN」

00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)とは、災害時に無料で開放されるだれでも使えるフリーWi-Fiサービスのことです。

こちらは2011年に発生した東日本大震災をきっかけに提供が始まったサービスになります。実際に「2016年の熊本地震」や「2019年の東日本台風」のときに開放されています。

災害発生時にこちらのサービスが開放されたらニュースやラジオで知らせてくれます。また、最短でも発生から1週間ほどは開放されています。

使い方は簡単です。

  • スマホやパソコンのWi-Fi接続画面から「00000JAPAN」を選択
  • パスワードは必要ありません

どこでも使えるわけではありません、使える場所は災害エリアのこちらになります。

  • au・SoftBank・docomoのWi-Fiスポット
  • 避難所(学校・公民館など)

災害用伝言板「web171」

大手キャリアであれば各社独自の災害用伝言板サービスがあるのですが、格安SIMにはありません。

しかし、こちらの災害用伝言板「web171」であれば大手キャリアでも格安SIMでも同じように無料で利用可能です。

スマホやパソコンから利用できますので、通信手段が制限されている場合でも、インターネットに接続できれば利用は可能となります。

この伝言板では「伝言の登録」と「伝言の確認」ができます。

伝言の登録
  • 災害用伝言板「web171」にアクセス
  • 自分の電話番号を入力して「登録」
  • 名前や安否状況、伝言を登録
伝言の確認
  • 災害用伝言板「web171」にアクセス
  • 伝言を探したい相手の電話番号を入力して「確認」
  • 伝言が登録されていれば表示される

詳しい使い方についてはこちらを確認してください。

全国瞬時警報システム「Jアラート」

緊急地震速報、津波警報、気象警報、弾道ミサイルに関する情報などの緊急情報を瞬時に伝達するシステムになります。

Jアラートの受信設定はスマホにて設定できます。

例としてiPhoneの設定方法を説明していきますね。

STEP
設定アプリから「通知」をタップ
STEP
一番下までスクロール「緊急速報」をタップ
STEP
「緊急速報」がオン(緑色)になっていれば受信可能な状態です

SNS「LINE・Twitter」

災害時は電話番号での音声通話ではなく、LINEやTwitterなどのSNSの利用がおすすめです。

1対1の音声通話よりも、一度に多くの人へメッセージが送れるのがSNSの利点ですね。

また、電話は繋がらなくてもとりあえずテキストメッセージだけ送っておくことも可能なので、災害時には積極的に利用していきましょう。

また、Twitterのタイムラインには実際の災害場所の状況などがアップされているでしょう。正しいかどうかの判断が必要になりますが、いち早く情報を得られる手段でもあるのでうまく活用していきましょう。

災害時に備えて準備しておくこと

ここからはキャリア・格安SIM関係なく、万が一のために事前に準備しておく必要があることを紹介していきます。

実際の経験から、準備しておいて良かったもの・準備しておけばと思ったものを紹介していきますね。

防災アプリのダウンロード

災害に備えて、防災グッズや食料品を準備することは日常生活で大切なことですよね。

スマホアプリでも同じように「防災アプリ」をインストールしておくことも大切です。

実際に自然災害が起きたときには、想定外の事態に直面することが多いため、なるべく早く信頼性の高い情報を収集できる防災アプリが非常に役に立ちます。

私がインストールしている防災アプリはこちらです。

特務機関NERV防災

特務機関NERV防災

Gehirn Inc.無料posted withアプリーチ

こちらは『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する組織の名前から作られたアプリになります。

一見めちゃくちゃ怪しくないですか?

その想いに反してこのアプリ、信頼性の高い情報が素早く配信されるのでかなりおすすめです。

無料で使用できますので、ぜひインストールして使ってみてください。

地図アプリの使い方を覚える

みなさんのスマホのなかには既にグーグルマップなどの地図アプリはインストールされていると思います。

その地図アプリを最低限使いこなせるようにしておきましょう。

自然災害の被害に合うのは、普段住んでいる地域以外でも起こりうることです。

慣れている土地であればどっち方向に逃げればいいというのはわかると思います。しかし、旅行中や出張中の見知らぬ土地であればどう動けばいいのかわかりませんよね。

そんなときに、災害情報をもとに地図アプリで確認して取るべき行動を取れるようにしておきましょう。

普段、地図アプリを使わないという方でも一度使い方は頭に入れておいたほうがいいです。

モバイルバッテリー

こちらは、みなさんもちろん持っているというものではありませんよね。

最近では持っている・持ち歩く方も多いと思いますが、モバイルバッテリーは準備しておいたほうがいいです。

というのも、実際に私はモバイルバッテリーに非常に助けられました。

私は今まで何度か自然災害を経験しておりますが、一度自宅が水害にあった経験があります。そのときは夜遅くに家族と車1台で避難しました。

結局、車内で2日ほど寝泊まりしたのですが、モバイルバッテリーがあったことによって助けられました。

スマホで災害情報を確認するのはもちろんなんですが、めちゃくちゃ暇だったんです。スマホで暇つぶしをしたいけど、充電もったいないから使えない。なんて状況だったとしたら本当に辛かったと思います。

私は常にAnkerのモバイルバッテリーを使用しています。おすすめですよ。

データのバックアップ

データのバックアップは常日頃から取っておいたほうがいいですね。

災害の被害でスマホが浸水してしまったり、壊れてしまう場合もありますし、災害時は落ち着いているようで、内心は焦っているのが普通です。普段やらないようなミスでスマホを壊しちゃう可能性も高まります。

避難場所を複数把握

私は台風の影響で自宅が水害にあった際、家族と車1台で避難しました。

その時、避難場所は把握していたのですが、避難場所までのルートが車で通れなくなっていて、正しい避難場所に向かうことができませんでした。

結局、いろんな場所を車で転々とするようになってしまい、体が休まりませんでした。

避難場所を「複数」把握しておくことが大切と学びました。

格安SIMでもキャリアでも防災対策は必要!

格安SIMでも災害時には基本的に利用可能です。しかし、キャリアでも格安SIMでも同様に利用制限がかけられる場合があります。

これは、輻輳(ふくそう)状態を避けるためでしたね。輻輳とはインターネット回線や電話回線にアクセスが集中することでした。輻輳によって大規模な通信障害へと発展してしまうこともあります。

そのため、前もって災害時に利用すべきサービスや防災アプリの準備が大切ということを解説してきました。

格安SIMだからといって、災害時に不利な状況になることはありませんので安心してください。

ですが、油断せずに日ごろからしっかりと防災対策を行い、いざという時に備えましょう。

繰り返しになりますが、万が一の災害が起こったときに「初めて覚える」のと「思い出す」のでは対応の速度が変わってきますよ!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次